Night Waves
私は熱心な音楽ファンではない。だけれど愛聴してきたアルバム、いや印象に残っているアルバムは何枚かはある。
車、煙草、孤独、別れ、そして電話。ハードボイルという男のロマンティックな強がりが、心地よいメロディーで表現されていると思う。80年代の小説同様の感覚で聴くことができたアルバムとして今も印象に残っている。
wikipediaによると1985年の作品とのこと。もう30年以上も昔のアルバムだったんだ。作詞・作曲・編曲すべて織田哲郎の作品だけれど、シンガーソングライターというよりロックバンドの趣を自分は感じていたものだ。
1曲目のBaby Roseは近藤真彦がカバーしていたから、知っている人もたくさんいるんじゃないのかな?この曲は音楽マニアの旦那曰く、織田哲郎風R&Bで云々とのことらしい。しかし、私にはそんなことはわかりはしないよ!知識がないから感性でしか音楽を感じ取れないんだもん。
と言うと、それはそれで正しいよね、なんて旦那も言うわけで。旦那が言うには、音楽は好き嫌いだけで判断してよい数少ないものの一つらしい。それには、なんとなくだか納得してしまう私。
ともあれ。
職場でどんな音楽が好きですか?、と問われたときに「織田哲郎のNight Wavesよ」とは言えない。99%の確率で知らないと言われるだろうし、そう言われた場合、説明する気力もないし・・・
ああ、今わかった気がする。本当に自分が好きなものを伝えることはできないんだ。だって相手は自分と何かを共有したいからそういう質問をしているわけで。それに対して、共有できない回答をするのは大人げない。なるほど、そいうことだったんだ。